紙芝居三賞:五山賞
五山賞は1962年に高橋五山の紙芝居の業績を顕影して設けられ、一年間に出版された紙芝居の中から最も優秀な作品に授与されます。(創作部門)
- 賞名
- 第53回五山賞 脚本賞
- 年度
- 2014年度
- 作品タイトル
- 『きつねの盆おどり』
- 脚本家
- ときわひろみ
- 画家
- ときわひろみ
- 受賞理由
高齢者向け作品の2作目。最初の山道を車が走ってくる画面に、狐の黒い影が描かれている以外狐への言及はなく、盆踊り歌を見ているものに自然に歌わせてしまう巧みなストーリー展開が脚本賞相当と評価を集めた。作者自身の筆になる画面もプリミティブな表現ながらファンタジー性十分だったといえよう。惜しむらくは、土地の男女が泰山名画風造形でなく現代都市型農村従事者を意図してもうひと工夫あればと残念に思った。