紙芝居三賞:五山賞
五山賞は1962年に高橋五山の紙芝居の業績を顕影して設けられ、一年間に出版された紙芝居の中から最も優秀な作品に授与されます。(創作部門)
- 賞名
- 第21回五山賞 特別賞
- 年度
- 1982年度
- 作品タイトル
- 『小林純一』
- 受賞理由
『みつばちぶんぶん』をはじめ、これまでの佳作『くじらのクー』『どうぶつオリンピック』『ひよこちゃん』など、全37作。本年3月5日逝去した童謡詩人。その特徴を一口にいうなら、内容は明るく、楽しく、言葉はリズミカルで話し手も聞き手も日本語の良さを十分堪能できることであった。当然五山賞を受ける人だったが、はなしの愉快さも言葉のよさも、俳諧でいう『かろみ』のように本格派から軽く見られたのかも知れない。しかし実は大切なことで、五山さんの作と並ぶと考えられる。亡くなられて特別賞とは申し訳ない。