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月刊子どもの文化・研究子どもの文化

2024年12・1月号VOL.638

特集マンガとアニメの今

本特集では、日本の誇る文化であるマンガとアニメを「過去・現在・未来」の視点から多角的に探る。PART1では、マンガとアニメの文化的、技術的進化に迫る論考を収録。中野晴行によるマンガ文化の変遷や、藤本由香里による「紙からデジタル」への移行の本質、後藤隆基が語る『サザエさん』の普遍的な魅力、数土直志の世界アニメーションの動向解説、村木美紀の現代マンガとアニメの概観といった多彩な視点から、マンガとアニメの「今」を描き出す。 PART2では、手塚治虫という日本マンガ・アニメ界の礎を築いた巨匠に焦点を当てる。石子順とのインタビューから、手塚が語る「子ども漫画」の意義を紐解き、さらに手塚が出会った11人の漫画家たちとのエピソードを通じて、漫画というメディアが訴えかける生命への尊重について考察する。 PART3では、全国のアニメ・マンガミュージアムのアンケート結果を基に、現代のマンガ・アニメがどのように受容されているかを探る。座談会では、視聴者や読者が作品をどう捉えているかに迫り、秋葉原のサブカルチャーとしての進化、田舎空間と聖地巡礼という現象、『のんのんびより』を題材にした議論を展開。また、博物館でのマンガ・アニメ展示の取り組みや、全国のアニメ・マンガミュージアムを紹介することで、文化としての広がりを可視化する。 マンガとアニメの歴史、文化、社会的役割を包括的に取り上げた本特集は、読者に新たな視点と知見をもたらす一冊となる。

内容

PART1 マンガとアニメの今・論稿編

マンガ文化と電子コミックの昨日・今日・明日 中野晴行 6

紙からデジタルへ:変化の本質は何か 藤本由香里 16

なぜ『サザエさん』は愛され続けるのか―漫画とアニメと長谷川町子の時代 後藤隆基 28

世界のアニメーションの動向と今後について 数土直志 38

イマドキのマンガとアニメを概観する 村木美紀 48

PART2 手塚治虫アーカイブ

手塚治虫インタビュー 子ども漫画を語る 聞き手 石子順 58

ぼくの会った11人の漫画家とその作品を語る―手塚治虫からはじまる漫画による生命尊重の訴え 石子順 76

PART3 マンガ・アニメミュージアムのアンケート結果を中心にマンガとアニメの今を探る

座談会―アニメ・マンガを観る/読むという事―アンオフィシャル アンラック ワニザメ党 90

秋葉原を考える―悪魔町からサブカルチャーへ― 谷津亮太郎・岡颯馬 100

創出される「田舎」空間と聖地―『のんのんびより』を通して― 中山雄斗 114

マンガ・アニメと博物館 西尾栄之助 122

全国アニメ・マンガミュージアム紹介 130

 

価格
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